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片浜どうぶつ病院症例ブログ

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『でベソ』 犬の臍ヘルニア(サイヘルニア)の確認と治療方法について

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『でベソ』 犬の臍ヘルニア(サイヘルニア)の確認と治療方法について


臍ヘルニア(さいヘルニア)




臍(さい)とは『オヘソ』のことです。胎子のときに臍帯(さいたい)を通して母親とつながっていて、酸素や栄養素をもらって成長していきます。






つまり、胎子のときはオヘソの下に穴が開いているのです。この穴は通常、出生後に閉じます。それが閉じずに開いたままになってしまうケースがあります。この穴を通してお腹の中の脂肪や腸などが出てくることがあり『でベソ』みたいになっているものを臍ヘルニアと呼びます。







お腹から脂肪などが出ていても、痛みや不快感がない場合が多いのですが、その穴から腸がでてくると危険です。絞扼(こうやく)といって腸が絞められて閉塞することがあるからです。この場合は痛みがあり、吐いたり、食欲がないなどの症状が出てくることが多いです。








<治療方法>
手術で開いている穴をふさぐ







↓↓それでは、実際の例をみていきましょう↓↓

 

オヘソがふくらんでいます。



臍ヘルニアの位置を赤丸で囲ってみました。






横から見たところです。ふくらんでいる所が臍ヘルニアです(赤矢印





ふくらんでいる所の皮膚を切開すると1円玉くらいのサイズの丸いものが出ていました。







出てきていた丸いものは脂肪の塊でした。周りの組織と癒着しているため、注意深く切り離してお腹を閉じます。




お腹にふくらみがあったら、当院へご相談ください。

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