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片浜どうぶつ病院症例ブログ

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おしっこが赤い? 『犬の膀胱結石』 内科治療の紹介

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おしっこが赤い? 『犬の膀胱結石』 内科治療の紹介



膀胱結石(ぼうこうけっせき)


ポメラニアン系MIX メス 7歳



来院理由

血尿頻尿を理由に来院されました。



こういった泌尿器症状を起こす病気として疑われるのは

膀胱炎

② 膀胱結石

③ オスであれば前立腺の病気


emoji3つです。

この子はレントゲン検査とエコー検査にて膀胱内に結石があることがわかりました。
尿検査からストラバイト結石と診断がつきました。


ストラバイト結石とは尿のpHがアルカリ性になることで作られる結石です。

この結石は処方食で溶かすことが出来る結石です。

 1㎝大のストラバイト結石であれば処方食のみを約1ヵ月程食べ続けることで溶かすことが可能です。溶けない場合は外科的に膀胱を切開して結石を摘出する必要があります。


 
赤まる内:白色でだんご状に連なったものが結石です。


治療法
① 処方食+抗生剤、止血剤などの内科療法。
② 膀胱を切開し結石を摘出する外科療法。
 

このケースは飼い主様と相談の元、① の処方食+薬の内科療法をとりました。約1㎝の結石が3つ連なる結石であったため、結石が溶けるまで1か月以上かかることが予測されました。


そして2か月後…結石はすべて溶けました!!!



現在は結石ができにくいように調整された維持食を食べて経過観察していますが、今のところ再発はありません。
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