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片浜どうぶつ病院症例ブログ

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猟犬 イノシシの牙でしゃくられた!!

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猟犬 イノシシの牙でしゃくられた!!



猟犬の外傷


来院理由

イノシシの牙で腹部をしゃくられた 猟犬が緊急搬送されてきました。
お腹の左側をつかれており、皮膚が裂けただけかと思いきや。。。。
なんと牙は腹筋を貫通して腹腔内にまで達していました。矢印の薄ピンク色のものは小腸です。
傷口から小腸が体外へ出てきていました。こんな状態でも痛がらずに猟師さんのもとへ戻ってきて平然としている猟犬の強さに驚きです。













  このような状況ではお腹の中がどうなっているかを確認する必要があります。腸を含め、内臓に損傷があるかもしれません。


  麻酔をかけて調べてみたところ内臓への損傷はありませんでしたが、牙はお腹の中から背骨に当たって止まったようです。大きな血管の損傷もありませんでした。



 お腹の中を生理食塩水できれいに洗浄し、お腹を閉じました。外側の皮膚は傷が広すぎるため、完治するまでの過程で液体がたまります。たまった液体を排出するためのチューブを設置して手術は終了です。



この猟犬は翌日元気に退院していきました。


猟期終盤には現場復帰できるでしょう。



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