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片浜どうぶつ病院症例ブログ

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猫の毛玉 パート2 毛玉をとるときの注意点 

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猫の毛玉 パート2 毛玉をとるときの注意点 


猫の毛玉    パート2


長毛種のにゃんこさん達は毛玉ができやすい。始まりは小さな毛玉ですが、周りの毛を巻き込んで、どんどん大きく広がっていきます




自宅で毛玉をとろうとハサミを使って毛玉の下を切ろうとしたら、

皮膚を切ってしまった。。。と、
相談を受けました。






実際の写真です↓↓




首の背中側の皮膚がU字(V字)型に切れてしまっています
赤丸)。。。よく切れる良いハサミだったのでしょう。スパッと切れています。



毛玉の下をハサミで切ろうと、毛玉を上方向にひっぱると、それに合わせて皮膚も持ち上がります。ガンコな毛玉ができてしまうと、毛玉と皮膚の境界がわかりにくくなってしまうので、『毛玉を切ったつもりが、皮膚を切ってしまう』という事故が起きやすいのです。




ティッシュペーパーをモデルに説明すると↓↓
(ティッシュペーパーを皮膚と思ってください)




ティッシュペーパーを上方向につまみ上げます。




つまみ上げたところを ハサミで切ると・・・・。



実際に毛玉があって、毛を引っ張りながらだと、かなり皮膚が伸びます。毛玉と皮膚のさかいめがとてもわかりにくいのです。



ティッシュペーパーはU字(V字)型に切れます。





まず、傷口をよく洗浄、消毒し、皮膚を縫合しました。
2週間ほどで傷はくっつくので、皮膚がくっついたら抜糸します。





体中に広がった毛玉をバリカン、ハサミを使って、取り除きます。




思っていたより、、、ガンコ毛玉です、、、



なかなか、取り切れません、、、毛玉が一枚布のように体全体に広がっています。







約1時間半かかって、全部とれました!!!









長毛種のにゃんこさんは飼い主さんが綺麗にブラッシングしていても、毛玉ができてしまうことがあります。毛玉の下をハサミで切るときは十分注意しなくてはなりません。毛玉の下をしっかりと、かき分けて『絶対に皮膚じゃない』と確信できる場所をハサミやバリカンで切ります。







ガンコな毛玉でお困りの際は、当院にご相談ください。
もし、自宅で皮膚を切ってしまったら、焦らず、落ち着いて、病院におこし下さい。






処置から2週間後の状態です。皮膚がしっかりとくっついており、もう安心です。
あとは、かさぶたが自然にはがれるのを待つだけです。









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