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片浜どうぶつ病院症例ブログ

片浜どうぶつ病院の日常、ペットの病気、予防、治療など みなさまにお伝えしたいことを配信しています。

口の中のできもの 『犬のエプーリス』の治療の紹介

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口の中のできもの 『犬のエプーリス』の治療の紹介


のできもの  


チワワ  8歳  メス


来院理由
 口の中にできものがある。




できもの(腫瘍)は外から見ても   良性』  『悪性』  の判断がつきません。


では、どうやって判断するかというと



病 理 組 織 診 断(びょうりそしきしんだん)





を行います。できものの全部か、その一部を切り取って外部の専門の『病理医』に送り顕微鏡でみてもらいます。



検査・処置
この子は麻酔鎮静をかけて口の中の検査と、できものの病理組織診断を行いました。




赤まる内が口の中のできもの(腫瘍)です。約1㎝の大きさ。



歯科用のレントゲン画像ですemoji


レントゲンをとると、できものの中には健康な歯があることがわかります。上アゴが破壊されている様子はありませんが、できものの一部が歯と同じくらいの白さのため、かなり固いものであることがわかります。



できもの摘出後の写真ですemoji
 


病理診断結果
 周辺性歯原性線維腫(骨形成性エプーリス)


という良性腫瘍でした。



エプーリスは摘出できれば再発は、ほぼありません(ごくまれに再発しますが…)。良性でほんとに良かったです。
今のところは再発もありません。今後は年に数回の定期検診で経過を見守っていきます。


口のなかの『できもの、歯肉炎、口臭、歯石など』 気になる点がございましたら当院へご相談ください。  
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