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片浜どうぶつ病院症例ブログ

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『猫の犬歯が折れてしまった』ときの治療法

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『猫の犬歯が折れてしまった』ときの治療法



今日気づいたら、猫の歯がへんな方向を向いている。食事を食べにくそうと、来院されました。




何かがきっかけで折れてしまったのでしょう。左の下あごの犬歯が根元から折れています。



本来とは違う方向に犬歯があるので、かみ合わせがうまくいかなかったり、くちびるを傷つけてしまうかもしれません。そして、なにより不安定で動く歯は痛いんです。。。





実際の写真をみていきましょう。






下あごの犬歯が前方向(赤矢印の方向)にむけて折れています。




正常な猫の歯のモデルです。本来の犬歯はこの角度。





次に、正面から見てみましょう。





犬歯が赤矢印の方向に折れています。


   

正常な猫のモデルと見比べてみましょう。ちがいがわかると思います。






根元から折れた歯は残しておいてもいずれ死んでしまいます。

痛みや歯周病の原因、口を閉じられなくなって、飲食できなくなる可能性がるので、治療法は原則、根元から歯を抜くことです。










犬歯を抜いた後です。このままでは、大きな穴があいたままなので、しっかりと縫合します。



吸収糸(きゅうしゅうし)といって数か月で溶けてしまう糸で縫合します。







事故的に歯が折れてしまった。




かみ合わせが気になる。




口を閉じられなくなった。




ご飯が口からこぼれる。




口が臭い。




歯石がある。




歯肉が赤い。




このような症状があった場合、口・歯・歯肉にトラブルをかかえているかもしれません。

気になりましたら一度、ご相談ください。
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