忍者ブログ

片浜どうぶつ病院症例ブログ

片浜どうぶつ病院の日常、ペットの病気、予防、治療など みなさまにお伝えしたいことを配信しています。

『手術前の検査の必要性』  

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『手術前の検査の必要性』  

手術前検査について







今回紹介する 子は

避妊手術を行う前の聴診(聴診器で心音をきく)で徐脈(じょみゃく)がわかり、手術を延期して徐脈の原因を調べることになりました。





検査で異常がなく、症状もない場合は経過観察していきます。また、たとえ心拍数がおそくても、その子にとっては正常な場合もあります(正常値とされる値はあくまで参考値。個人差があります。)






洞性徐脈(どうせいじょみゃく)

正常とされる心拍数よりも心拍数がおそい状態のことを徐脈(じょみゃく)といいます。




正常な1分間あたりの心拍数はだいたいこのくらいですemoji


小型犬:80~120回
大型犬:60~80回
猫:120~160回
成人:50~90回





教科書的には1分間あたりの心拍数がの基準を下回ったときに徐脈とします。



小型犬:70回以下
大型犬:60回以下
猫:120回以下






遅すぎる心拍数では運動すると倒れてしまったり、失神することがあり、とても危険なのです。






心臓の検査内容は大きく分けて4つです。

①心電図   




②心臓の超音波検査




③胸のレントゲン検査



④血液検査(心臓病の早期発見マーカーを含む)




この子は手術前に上の4つの検査を行い、心臓に異常がないことがわかり、
徐脈であっても安心して手術を行うことができました。




当院では手術前の診察で検査について、説明いたします。




   避妊・去勢の手術をお考えの方

   健康診断をお考えの方

   当院に一度、ご相談ください。
PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

P R