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片浜どうぶつ病院症例ブログ

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『犬の爪が折れた』『治療と自宅での対処法』

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『犬の爪が折れた』『治療と自宅での対処法』


何かに爪が引っかかってしまい、爪が折れてしまうケースがあります。





爪が折れると、かなり『出血』します。そして


  
『痛い!!』








〇爪が折れた時の症状〇

1.突然、足先からの出血(かなりの量です)。


2.痛み。


3.足をずっと挙げている。地面につけない。









実際の例をご紹介します

◇来院理由
  右の後ろ足から出血がとまらない。後ろ足を地面につけない。







診察してみると右後肢の爪が不安定になっていて、そこから出血していました。



通常の処置のとしては、局所麻酔で行うことが多いのですが、かなり痛がっていたので飼い主様と相談し、鎮静をかけて処置をしました。




動物に不要な恐怖・痛みを感じさせないことが大切です。




写真ではお伝えしきれませんが、爪付近からポタポタと血が流れ出ていました。










赤矢印のところで爪がはがれています。




不安定なまま残っていると、動くたびに痛みがでてしまいます




このような場合は、折れてしまった爪を取り除きます。その後は、化膿止めの薬や止血剤、鎮痛剤を必要に応じて処方します。






爪を取り除いたところには止血剤(白い粉みたいなもの)を入れておきます。







↑取り除いた爪です↑





処置後、1~3日ほどは患部の保護のためにバンデージをします。傷の状況によってはバンデージは不要なのですが、今回のケースでは出血が多かったので、大事をとってバンデージを巻きました。






処置後6日後の様子です(赤矢印が患部)。
いつも通り足もついて、出血もありません。この後は可能に注意して経過を見守っていき来ます。





〇自宅での対処方法


1.あわてない
出血して、痛がるワンちゃんを前に不安な気持ちもわかりますが、、、
 

 『あわてない』を意識してみてください。





2.清潔なタオル、ガーゼなどで足の先全体を巻いて患部をやさしく圧迫してください。



写真はにゃんこさんでお見せしていますが、ワンちゃんでも同じです。



3.お近くの動物病院へ受診
 




〇予防方法〇


1.爪の引っかかりそうなものを取り除く(目のあらいカーペットなど)。


2.爪が伸びすぎないように定期的に爪を切る。










爪が折れてしまうと、かなりの痛みと出血を伴います。気を付けていても不慮の事故で折れてしまうこともあります。そんな時はご相談ください。
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